捜索記その10

わん旅・スタッフ

2012年01月06日 00:19

11月中旬は小岩岳のあたりを大型のクリーム色っぽい犬が歩いていたとの情報があり、また、別の人から、朝方、聞いたことのないような大型犬の鳴き声を聞いた、との情報もあり、確認と、さらなる情報収集に、時間を費やしました。

ハッキリした情報ではなかったことと、毛色が白だったり、クリーム色だったりで、裏付けを取るのに時間が必要でした。
横浜には、連絡を入れないで、こちらだけで動いたのです。パパとママは、毎日、今日もなんの連絡もなかったね・・・と肩を落としていたようです・・・・・確証のない情報を伝えて、これもダメ、、あれもダメ・・・と失望させるのは、とても、可愛そうに思えて、こちらで一つづづ確認して、確かなものにして、これからの方向性を定めるものにしなければ・・・と思っていました。

犬は飼い主や自分の匂いのする場所を、ねぐらにしたり、その周辺を住処にすることがある!!と聞き、横浜からパパの匂いのついたものと、ウイン自身の匂いの付いたものを送ってもらって、目撃情報の一番多かった、青源寺さんの隣の、宮神社の境内に置くことにしました。でも、置くまでにはいろいろ考えることもあって、置き場所も、ずいぶん悩みました。
9月に烏川の河原を捜索したとき、パパが汗を拭いて匂いを付けてくれたタオルを、河原の三角コーンの上に、残してきたことがありました。それから、毎日、ウインが来て、そのタオルを持って行ってないかどうか、朝晩確認をしました。
途中雨に打たれた、パパの匂いのするタオルが、とっても淋しそうで、なんとも、切ない風景だったことが忘れられなかったことが躊躇する原因でした。タオルは2週間以上、その場所にありましたが、風の強い日に、三角コーンごと倒れて、どこかに飛ばされてしまいました・・・・でも、躊躇している時間はないのです。だから、今回、匂いのするものを置くのも、雨露がかからないところに・・・通りがかりの人にも見てもらえるところに置かせてもらおう!!近所の方に、神社の総代さんのお宅を聞き、敷地内に置かせてもらいたいこと、ポスターを貼らせてもらいたいこと、をお願いに行きました。平日はどこも仕事で留守が多いので、11月23日(祝日)に、総代さんのお宅を訪ねました。ウインを探していることは、新聞の折り込み広告で知っていてくださいました。総代さんは、単身赴任でお仕事に行かれているので、週末でないと、戻ってきません。でも、奥様が対応してくださって、『8月から、もうそんなになるのね・・・・わんちゃんも、飼い主さんも辛いわね・・・主人も、良いというはずですから、私から、きちんと伝えておきますから、どうぞ、お好きなところにポスターを貼って、お品も置いて、見つけてあげてください・・・』と、快諾してくださいました。
区長さんのお宅にも、宮神社に置かせてもらう旨、伝えて特大ポスターを道路から見えるようにお宮の板塀に貼りました。
いつまでも、その場所に貼りっぱなしも、ご迷惑になってはいけないので、12月20日まで、と期限付きで、貼らせていただきました。総代さんも、区長さんも、『見つかるまで貼っておけばいいんだよ・・・』と言ってくださいましたが。日にちを区切ることで、自分たちもまた、次のステップに進めるのではないかと思い、12月20日と書いたのです。
(神社も、年越し準備などで、お掃除があったり、しめ縄張りをしたりするのに、20日頃が限界かと思いました・・・)

何度も、回った地区ですが、神社の総代さんを聞くため訪ねたペンションのご主人から、『11月16日~23日までの間だったと思うけど、綺麗な女の人が、大型犬を保護しているのだけれど、おたくのわんちゃんではないですか・・・?と聞きに来たことがあった!!  うちの犬は今、大型はいないけど、Fさんとこの犬かもしれないし、もし、このあたりの犬でなければ、市役所に連絡してもらった方がいいね・・・』と答えたことがあったよ!!と思い出してくれて、ウインかもしれない・・・・・
これで、ポスターを見てくれれば、連絡が来るかもしれない・・・と色めき立ちました。
ペンションを訪ねてきた女性がどこの方なのか、御主人も面識のない方で、見当もつかないということなので、歩いて尋ねてこられたことから、近くの別荘地あたりではないかと思い、1軒1軒、ポスティングで、住宅を回ることにしました。
穂高のYさんやSさん達、以前にもわんちゃんの捜索をした経験のある方々の協力を頂いて、ご近所にポスティングをしていただきました。
穂高の別荘地は、定住者もいますが、夏の間だけしか人が居ないお宅も多く、ポストにたくさんの郵便物が押し込まれているお宅がたくさんありました。今は主不在のお宅にも、チラシをポストに入れるとき、『どうか、ウインを探してください。』とお願いしながら、坂道を配って歩きました。別荘地のカラマツは粉雪のように梢から舞い落ちて、冷たい風に追い立てられるように、住宅の陰に押し固められています。ウインも、寒さでどこかの軒先にうずくまってはいないだろうか・・・?丁寧に軒先を見ながら、300枚のコピーしたチラシは1週間かけて、別荘地の住宅のポストに消えていきました。
冷たい雨が、みぞれに変わり始めて、先日、サッと降った雪が、住宅の裏の方では融けることなく、白いままで残っています。パパとママが、寒くなるまでに・・・と言い続けていたのに・・・・もう十分寒いよウイン・・・・早く出ておいで・・・
耳元をかすめる北風が、ウインがいるところを教えてくれるような気がして、風に向かって、坂道を駆け上がってみました・・・


次回につづく

今日のウインちゃん


ママが洗濯物を干すときに、ひなたぼっこをしようとバルコニーに連れ出したら、ベットのほうがいい~と
退散していこうとする、ウインちゃんです。
体重は800グラム増えたそうです。



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